坂東冨起子からのメッセージ

坂東冨起子
坂東流師範、ふきの会主宰
昭和音楽大学非常勤講師

日本舞踊を見たことがない、という方が本当に多いのです。
今や日本人のほとんどが自分で着物を着ることができません。「自国の民族衣装を自分で着られないのは、日本人だけ」と言われますが、着物離れ、日舞離れは日々進んでいます。
日本人が着物を着なくなり、日本舞踊を踊る人も見る人もいなくなったら、着物も日舞もやがて地球上から消えてしまいます。

坂東冨起子が主宰する「ふきの会」では、稽古や舞台を通じて日本舞踊の面白さを伝え、同時に現代人に楽しんでもらえる数々の作品を創っています。

日本舞踊、着物、和ものに興味のある方、一度覗いてみませんか?

日本舞踊の面白さって?

蛙(かわず)

日本舞踊の特色の一つは、瞬時にさまざまな役に変わることです。

1人の演者が身体の表現だけで男になったり、女になったり、子どもになったり、大人になったり、老人になったり。性別や年齢が変わるだけでなく、今とは違う時代のさまざまな身分や職業の人々—公家、武士、姫、坊主、商人、飛脚、馬子、船頭、漁師、奴、大道芸人、物売り、子守、芸者、遊女…。人間以外の動物、鳥、蛇、蛙、妖精、亡霊、花、蝶、風、波…。

衣裳も化粧も変えずになんにでもなれる! これが日本舞踊ならではの面白さで、世界中を探しても、こんな芸能は日本にしかありません。

[ふきの会]教室の最寄り駅

練馬の稽古場:有楽町線・副都心線の地下鉄成増駅から徒歩5分/東武東上線の成増駅から徒歩7分
世田谷の稽古場:東急大井町線の上野毛駅から徒歩3分
・川口市の稽古場:JR京浜東北線川口駅から徒歩5分